今日はすごい風でしたね。
当店も隣のラーメン屋さんも看板が飛ばされて大変でした(笑)。
さて、今日はオールソール交換のご紹介。
まずこちら。
お預かりした時の底の状態です。
したの写真で見るとわかるかと思いますが、出し縫いの糸が切れて、ウエルトと底が剥がれてしまっています。
縫い直し出来なくもないのですが、今回は磨耗も激しいですし、ヒドゥンチャネルといって、底から見ると縫い糸が見えない(写真上)仕上げになっているので、オールソール交換をお勧めしました。
まずは・・・
写真のようにカカトをはずします。
このカカトも後半で使うので、大切に保管します。
次に
周りをぐるっとグラインダーで削り、出し縫いの糸を切ります。底を剥がしやすくするためです。
そして、はがすと・・・
一面コルクが詰まっています。
すばらしい!!
きっとふかふかな履き心地で、履くほどにコルクが沈んで自分の足型になっていくことでしょう。
ところが、今回は一箇所ウエルトが外れているハプニングが発生。
ウエルトを縫い付けなおします。
今見えている、白いぎざぎざした部品が、リブといって、中底に接着してあります。
そのリブに、ウエルトを手縫いで縫い付けなおしていきます。
コルクは写真では、シャンクごとはがしてあります。
写真にチラッと写っていますが、この靴のシャンクは木製です。
コルクがぎっしり詰まっていて、木製のシャンクとか、靴好きとしてはたまりません(笑)。
古き良きといった感じです。
そして、縫い直したら、コルクをつめなおし、これは、前半分に革を張ったところ。
スペードソールなんていわれたりしますね。
前半分だけダブルソールで、土踏まずの辺りはシングルソールなので、靴が曲がりやすいので履きやすいのです。
返りがよいなんていうと、通っぽいです。
実は、この上に本底を張って銀面を向いた写真を撮ったつもりだったのですが、撮り忘れたようです。
残念。
覚えていたら明日撮ります。
前半?はここまで。
この後は、本底を接着し、形を整え、出し縫い、ヒール取り付け、仕上げと移っていきますが、それはまた後編で。
当店あまり、オールソールをプッシュしないことが多いですが、必要に応じてきちんとご案内いたします。
ぜひ、わからないことがあれば、ご相談ください!!
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