だいぶ秋らしくなってきましたね。
ムシムシはしていますが、ちょっと過ごしやすい感じです。
みなさま、夏の靴をしまう前に、秋の靴を出して履く前に、修理する必要がないか、チェックしてみてくださいね!
かかとや、つま先、全体的に潤いがなくなっていないか、確認してみてください!!
さて、今日は。
こちらの靴。
ちりばめられたスタッズが可愛いです!!
ですが、こちら。
お持ちいただいたお客様には小さいとの事。
また、ヒールがあるのですが、出来るならばスリッパのように履きたいということでした。
・・・割と、早い段階で大きくは出来ないんでないかい???
と、普通に思いましたが。
お客様の熱意にも押され、全力で頭をフル回転。
出来る可能性を探ります。
で、ある程度、頭の中でシュミレーションが出来たところで、分解してみます。
最悪、出来ないかもしれないとお客様には確認済みです。
まず、底を取ります。
ここは若干、力技です(笑)。
で、さらに。
中底を取ります。
魚で言うなら、三枚におろした感じです(笑)。
今回ラッキーだったのは、この靴が元々、カカトのない、サボのようなタイプだったこと。
カカトの部分がある靴だったら、恐らく不可能でした。
で、
こちら。
中底を、3ミリ程度の革で作ります。
左が元々入っていた、厚紙のようなタイプの中底。
今回は、よりしっかり作るため、革を使います。
つま先を合わせているので、右のカカトの方が長くなっているのがわかりますね。
さて、その間に?元々入っていた中敷を半分カットして、紳士靴のような後ろ半分の中敷にします。
3分クッキングのようですが、この修理かなりの大事です(笑)。
そして、先ほどの中底のカカトの部分に白い革を巻きます。
そして、この中底にガッチリ靴の上の部分を巻きつけて接着していきます。
ちなみに、写真手前側が赤っぽく写っているのは、靴の中の芯材です。
こうなると、だいぶ靴らしくなりましたね。
で、今回底は。
こちら。
ビブラムのスポンジソールをチョイスしました。
軽いですし、履きやすいと思います!!
大きめに仕上げたので、実際2.5cmくらい大きくなっていると思います。
さらっと、ご紹介しましたが、なかなか、なかなかでした(笑)。
こちらの修理お値段も、なかなかです。
今回18900円いただきました。
修理と言うよりも、リフォームと思ってください。
半ば、靴を作り直した感じです。
お時間は、3週間から1ヶ月程度みていただきいます。
想定していない材料が必要になったり、思いがけない作りだったりすると、時間がかかってしまうためです。
お勧めはしませんが、こんな修理も出来ます!!
出来る限り、お客様のご要望にお答えできればと思い頑張っております!!
皆様のご来店お待ちしております。
0 件のコメント:
コメントを投稿