シューオブライフです。
いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
本日のブログは、個人のレペットと個人の靴のお悩みを解決した
内容です。
私も、修理職人の前に、一靴ファンであり、ファッション好きであり、靴デザイナーでもあります。
そんな思いで、今回もレペットZIZIを再生して、アーカイブを体験したいと思います。
さて、題材の「Repetto(レペット)」の「ZIZI」です。
もちろんFRANCE製です。
中古品ですが、7800円という破格で購入したものです。
その破格の理由はこちら。
そうです。
劣化があり、だいぶヤレています。
これは7800円の価値すらも怪しいかもしれませんね。
ですが、僕はこの「Repetto(レペット)」の「ZIZI」を見て、今夏にゲンズブールの様にスーツに合わせ素足で履くイメージがふつふつと湧いてしました。
しかしよく見ると、致命的なダメージはありません。
これは補修すれば綺麗に履けると判断し、購入しました。
とはいえ、修理は出来るとしても「Repetto(レペット)」の「ZIZI」の弱点と言えば、
歩いていて疲れる事です。
もともとダンスシューズメーカーでありダンスシューズをベースにしたZIZIは、長時間の歩行には適しません。
「Repetto(レペット)」の「ZIZI」を履いて出かけた日は、出先で少し後悔することも多々ありますね。
長時間の歩行で疲れる原因は、まずソーㇽが薄い事です。
ソールが薄いことによって、歩行の際の衝撃がダイレクトに足に伝わってしまうためです。
そういう意味では、疲れやすい構造のダブルパンチなんですね。
そこで今回は、「Repetto(レペット)」の「ZIZI」の履き心地を向上させる事にチャレンジしてみます。
実は、現在も私が運営している「The Shoe of Life」という名のシューリペアショップでも頻繁にご相談を頂き行う修理とフィッティングサービスです。
それでは早速、修理を始めます。
まずは、ソールにクッション性を出すためにVIBRAMの少し厚みのあるSAIMON SOLEを装着します。
ボンドで接着するため、ソール面も汚れ等を削り落とし起毛させ接着剤がつきやすい状態にします。
そして、専用のボンドを接着力を増すように二度塗りします。
そして、よりクッション性を出し履き心地を良くするために、通常のハーフラバーよりも厚みがあり材質も丈夫で摩耗しにくい、
VIBRAM SIMON SOLEをチョイス。
いきなり作業場感が出てしまい、申し訳ありませんが、、
そのVIBRAM SIMON SOLEを剝がれやすいつま先などを重点的に、しっかりと張り込んでいきます。
そして、摩耗激しいカカト部もクッション性のあるラバーリフトをチョイス。
今回チョイスしたのは、TOPYというフランスの靴修修理材専門メーカーのラバーリフトです。
ここは、「Repetto(レペット)」の「ZIZI」に合わせて、MADE IN FRANCEのラバーリフトです。
テンションが上がっていました(笑)
このようなリフト材料がFRANCEで作られているなんて、、
素敵ですよね!?
履けば、全く見えない部分ですが、言えない部分のおしゃれが大事です。(適当)
古いリフトをグラインダーで削り落とし、TOPYのリフトをしっかり張り込みます。
そして、サイドの余分な部分をまたグラインダーで削り落とします。
そしてハーフラバーは、サイドの余計な部分をまずカッターで切り落とした後に、グランダーで削り落としていきます。
余分な部分を綺麗に削り落としたあとは、コバ専用のインクで色を入れていきます。
そして、ハーフラバーのサイドをブラシで整え仕上げます。
しっかりとソールに厚みが出ていますね。
これでクッション性が上がっています。
そして、ハーフラバーとラバーリフトが装着しました。
これでだいぶ、もともとの「Repetto(レペット)」の「ZIZI」のソールよりもハー丈夫になっています。
そして、仕上げはカップインソールです。
カップインソールは足のサイドまでフィットし、劇的にフィッティングを上げてくれます。また底面もウレタンスポンジでクッション性がありますので、
歩行の衝撃から足を守ってくれます。よって、足の疲れが軽減出来ます。
何か靴がぶかぶかするとか、靴の中で足が動いて疲れるなんて場合には、
とりあえずかっぴインソールを入れてみてください。結構な確率でフィッティングが改善されます。
仕上げにこの「Repetto(レペット)」の「ZIZI」にもカップインソールを入れましたが、靴の中の容積と足がフィットすることで、カウンター(心材)はなくても、アッパーがピッタリとフィットし格段に疲れにくくなります。
このように、既成靴を自分の足に合うように修理やフィッティングをすると
とても楽に歩行が出来るようになり、お気に入りの靴もますます好きになれます。
そしてなによりも肝心なのは、この補修とフィッティングをした、「Repetto(レペット)」の「ZIZI」をどう履くかということ。
今回は、CARUSOのリネンセットアップスーツに合わせました。
春夏のブラウンスーツのスタイルは都会的で好きなのです。
ブラウンスーツにブラックの「Repetto(レペット)」の「ZIZI」。
インナーもブラックのTシャツで、夕方以降の夜遊び仕様です。
ちょっとモテようとしている感も否めません。
今週末あたり、この履き心地を良くした「Repetto(レペット)」の「ZIZI」とCARUSOで三宿のカフェバーに繰り出そうと思っています。